◇141. 1日の中に「自分だけの時間」を取り入れよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は仕事をしていて有給休暇はなかなかとりにくい状態になっている職場は多いですが、こういうときに主に上司がどのように動けば有給休暇が取りやすい状態になるかについて述べていきました。

 今回は「1日の中に『自分だけの時間』を取り入れよう!」になります。あなたは1日の時間の中で自分1人だけでゆったりできる「自分だけの時間」を設けていますか?「え!そんなのただでさえ毎日が忙しいのにそんな時間取れるわけがないじゃないですか」と言われる方が多いかもしれません。ただ、こういう自分一人でリラックス時間を設けていないと心が休まる時がないので、毎日忙しい状態が続いてストレスばかりが溜まっていくようになっていきます。ではいったいどのようにすれば1日の中に「自分だけの時間」を取り入れることができるようになり、その時間でリフレッシュして気持ちよくその後の業務に取り組めるようになれるかについて述べていきますよ。

心に余裕が持てない現代人

 私たちは毎日常に何かに追われているところがあります。職場では仕事の量が多すぎて回らない、家に帰ると家事をしなければならない、何かの支払いを済ませなければいけない、子どもの懇談会にでなければいけない…など、職場にいても家にいても心が休まる時間がないのです。それに加えて最近の物価高で家計が苦しくなっているのに、職場での収入は増えない…そんな毎日が続いています。これでは心の余裕が持てるはずがありませんよね。

自分一人で考える時間の大切さ

 ここで考える時間を設けることが必要になってくるわけですが、実はこれに否定的な考えを持っている人は非常に多いです。「そんなことしている時間はないし、仮にその時間を作ったところで何かいいアイデアが思いつくとは限らないから、そんな時間を作るだけ無駄」だと考えてしまうのです。果たして本当にそうなのでしょうか?

 フランスの思想家パスカルの「人は考える葦である」という言葉は有名ですが、これは人を自然界の中では弱い存在である葦に例える一方で、頭を使って考えることができることから特別な存在であることを示しています。すなわち、人は考えれば最大限の力を発揮できますが、考えなければ葦のように弱い生き物になり下がってしまうということです。

 確かに考える時間を取ったからといっていいアイデアが思いつくとは限りません。しかし、思いつくこともありますよね。もしあなたが考える時間を全く設けなければ、こういういいアイデアが思いつく機会すら与えられないことになるのです。であれば、考える時間をきちんと設けたほうがいいですよね。

業務計画の中に「考える時間」を取り入れる

 ここからは1週間のうちの5,6日間は職場で過ごす人が多いですから、職場内においていかにして「考える時間」を取り入れていくかについて述べていきます。私のブログをよくご覧になられている方は、業務開始前にその日の業務計画を15分刻みで立ててから業務を始めているかと思います。もしまだ業務計画を立てていなかったり、今回私のブログを見るのが初めてでそんなことは知らなかったという方もおられるかと思うので、その場合は私のブログ「◇86. 1日の計画を最重要視しよう!」で詳細に述べていますから、これをよく読んで仕事を始める前には必ず業務計画を立ててから始めるようにしてください。

 ここからはこの「考える時間」をどうやって設けていくかを考えていきます。時間は30分~1時間くらいはとるようにしてください。「え!そんなに取ったら休憩時間がなくなってしまうじゃないですか?」と思われたかもしれません。これは休憩時間に取るのではなく、休憩時間以外で取るようにします。そうすると「そんなことしたら周りから休憩時間を引き延ばしてサボっていると思われるから絶対に無理です」とおっしゃる方も出てくるかと思います。確かに誰もがまとまった休憩を最大1時間しかとっていない中、それ以上にとっているとサボっているとみなされる可能性は大ですよね。だったらどうしたらいいと思いますか?今まで通り考える時間はないままでやっていきますか?

 ここまでの段階であなたも結構考えたのではないかと思います。これが大事なのです。これを成し遂げる方法はいくらでも考えることができます。例の1つとしては、休憩時間を30分にして後の30分を考える時間とする方法があります。もし、ここで今の仕事をより効率よく進める方法が思いついてこれを実行したなら、今の業務時間よりも短い時間で業務を終わらせることができますから、そうなると時間的に余裕が出てきます。その空いた時間が30分~1時間くらいになってくると、その時間を考える時間に充てられるようになりますから、そうすると休憩時間も元の1時間に戻せますよね。このようにして考える時間を確保することは他の何よりも大事なことになってきます。

食事休憩も30分は自分一人の時間にする

 だいたいどこの職場でも食事休憩は1時間くらいあるかと思いますが、普段この1時間をどのように過ごしていますか?おしゃべり好きな人は食事をしながら1時間ずっとおしゃべりをしている方もおられるかと思います。また、ボーっとして休んでいる方もおられる方もおられるかと思います。ただ、これらは時間の使い方としては非常にもったいない使い方になります。食事も1時間全部かけて食べる人はいないかと思います。ゆっくり時間をかけて食べても20~30分もあれば食べられますよね。であれば、残りの30分は自分だけのための時間に充てるほうが有意義になります。前述したようにここに「考える時間」をとるようにして、他の時間帯でも30分くらい取って合計1時間くらい考える時間を確保できれば最高ですね。あなたも経験があるかと思いますが、その時は思いつかなくても後になってからパッと思い浮かぶことがあります。ですから、考える時間を1時間一気にとるよりも30分ずつ分けてとるほうが「後で思い浮かぶ」ことが増えるようになってきます。職場のスタッフとのコミュニケーションはもちろん大事ですが、1時間の休憩時間を全部それに充ててしまうのではなく、30分はそれぞれの人が考える時間を設けるようにすると、それがお互いのためにもなります。自分一人で考える時間を職場の誰もが設けるようになると、あなたも堂々とその時間を取れるようにもなりますよね。ですから他の人にも「考える時間」を設けることをぜひ勧めてみるといいですね。

 以上になります。今回は毎日職場でも家庭でも常に時間に追われる毎日の中でどのようにすれば「考える時間」を設けて自分一人でリラックスできる時間を確保できるかについて述べてきました。こういう「考える時間」は、「どこかで時間が余ればそこで取り入れよう」なんてことを考えていたら、今の忙しさが改善されることはないので、永遠に考える時間を作ることはできません。時間がないから考える時間が確保できないのではなく、考える時間を確保しないから時間がなくなるのです。ですからきちんと考える時間を確保して「どうすればこの忙しさから解放されるか」を考えるようにします。する必要のない業務は思い切ってするのをやめたり、時間がかかるものは短時間でできる方法を考え出すことができれば、今の業務時間は短縮され、時間的に余裕ができるようになりますよね。だからこそ考える時間を設けることは重要なのです。今回述べた内容をぜひ実践して、あなたも普段の業務の中に自分一人で考える時間を30分~1時間くらい確保するようにしてください。それができるようになれば、忙しさから解放されるばかりか、あなたの業務レベルもどんどん上がっていきます。さらには毎日のイライラからも解放され、ゆったり落ち着いた気分で業務出来るようにもなります。ぜひそんな毎日が送れるように「自分だけの時間」をきちんと確保するようにしてください。ではまた次回お会いしましょう!!

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