◇124. 義務感地獄から脱却しよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、やる気のない状態に陥ったときでもすぐに行動できる状態に持っていくにはどのようなことをしていけばいいかについて述べていきました。

 今回は「義務感地獄から脱却しよう!」になります。誰でもやらなければいけない仕事、やらなければいけない家事、支払わなければならない費用、済ませなければならない用事など、1日のうちで「やらなければならない」ものをいくつも抱えている人は多いかと思います。こうした義務感ばかりで満たされる毎日を送っていると、当然ストレスや疲れもたまってきます。それが長期に渡ると病気やけがを引き起こし、取り返しのつかないことにもなりかねません。今からこうした義務感地獄に陥っている場合にどのようにすればそこから脱却して生き生きとした毎日を過ごせるようになるかについて述べていきますよ!!

責任感が強い人ほど義務感地獄に陥りやすい

 いつもやらなければならないことを抱えていて、それをきちんとこなすような人は、そもそも責任感が強い人が多いです。しかもどちらかというと自分よりも他人を優先する傾向があります。このような人は自分がやるべきことに責任を持って行うことに誇りを感じていますし、それをきちんとこなすことで達成感や充実感を得ているところがあります。これが適度な量であれば問題ないのですが、問題は多く抱えすぎているときです。数多く抱えて「しんどい」と思っているにもかかわらず、その責任感の強さから「自分がやらなければ…」と自分一人でそれらの業務を抱えてしまうのです。それによって義務感地獄に陥ってしまうのです。

ほとんどの人は仕事を減らそうとしない

 職場で義務感地獄に陥ってしまっている人は非常に多いですが、あなたはこの理由が何なのか今まで考えたことはありますか?それは「自分の仕事を減らそうとしないから」です。ほとんどの人は与えられた仕事を「ただこなす」だけで、その業務をしたりその業務をこなすための努力をすることがどういう成果を生み出すかまでは考えません。仮にそれを考えていたとしても、とにかく「今の仕事を片付けなければいけない」という義務感ばかりに気をとられて仕事そのものを減らそうとはしないのです。

自分の1日の業務を全て書き出してみる

 何の仕事を減らしたらいいのかを考えるためには、まずノート(紙)に自分が1日のうちに行っている業務を全て書き出してみてください。すべて書き出したら今度はその業務がどんな成果をめざして行っているのかをすべて書いてみてください。たとえば、会議の議事録を取りまとめる業務をしているなら、それは「いつどんなことを議論したかすぐに検索できるようにする」ことが成果になりますよね。そういう感じでどんどん書き出してみてください。

その業務が本当に必要か見極める

 そうやって1日の業務とその成果を書き出していくと、「これは本当に必要なのかな?」と疑問に思えてくるものも出てくるかと思います。たとえば、会議の議事録をホワイトボードに書いてそれを後でパソコンで打ち込んでいくような作業をしていた場合、それに結構時間がとられることになります。もし会議中に最初からパソコンで打ち込むようにしていれば、会議が終わると同時に議事録ができあがることになり、あとで打ち込む作業時間がまるまる他のことに使えるようになるのです。このように、1日の業務の中で時間の無駄になっていることは結構あるはずです。書き出した業務から本当にその業務が必要なのかを見極め、やり方を変えることでまるまる時間が作れるようになるものを見出してみてください。

優先順位をつけて必要な業務を優先する

 優先順位をつけた業務の大切さについては私のブログでも再三申し上げており(「◇83. 優先順位のつけ方をマスターしよう!」参照)、業務の優先順位をつけることの最大のメリットは何だと思いますか?これには2つあります。1つは「時間短縮」です。物事にはやる順番というものがあり、それを間違えると余計に時間を取られることが多いです。あなたも作成に膨大な時間をかけて完成し終えてから「しまった!こっちを先にやっておくべきだった」とそれに気づいて後悔した経験をお持ちではないでしょうか?これはまさに優先順位を考えずに業務をしてしまったことの結果になります。まず、優先順位をつけるということはこのようなことを防いで効率よく作業を進めて時間短縮していくことに繋がります。

 もう1つは「必要以上の業務の抑制」になります。実は業務を必要以上に増やさないためにはこのメリットがすごく重要になります。もしあなたが優先順位をきちんと把握した上で、自分の現在している業務が優先度の高い業務だと分かっていたとしたら、上司や他のスタッフから他の業務依頼を受けた場合に、自分が手がけている業務の優先順位の高さを理由にその業務依頼を断ることができるのです。これができたらかなり大きいですよね。必要以上に自分の業務を増やさなくて済むのですから。逆にあなたが優先順位を把握していないと、自分の業務の重要度が分からないために依頼された業務を自分がどんな状態であれ渋々引き受けてしまうことになるのです。だから優先順をつけた業務は義務感地獄に陥らないようにするためにも非常に重要になってくるのです。

1日の業務を計画的に進める

 これも私のブログで再三申しあげていることになりますが(「◇86. 1日の計画を最重要視しよう!」参照)、業務はきちんと計画を立てて進めていくべきです。ルーティン業務になっていると、計画を立てること自体を面倒くさがってやらない人は非常に多いですが、この「計画を立てないこと」はまさに時間の浪費の温床にもなっているのです。計画を立てていないと、1つ1つの業務に制限時間を設けることはありませんから、非常にダラダラした業務になります。私は15分刻みに制限時間を設けて計画を立て、その計画通りに進めていくことを推奨しています。この15分という短い時間設定により、非常に集中した業務が行えるようになります。その結果、短い時間の間に非常に精度の高いものを仕上げることができるようになってくるのです。いわゆる「迅速かつ丁寧な業務」ができるようになるのです。それができるようになると、仕事がどんどん進んでしかも精度も高いものに仕上がりますから顧客からも信頼されるようになります。そうなると仕事そのものが楽しくなってきますよね。そのときあなたがしている仕事というのは「~しなければならない」という義務的なものから「~したい」という積極的なものに変わっていきます。すると義務感で満たされていた毎日が嘘のようになくなり、それどころか仕事そのものに生きがいが持てるようになってくるのです。

 以上になります。今回は職場で「~しなければならない」という義務感地獄に陥っている場合にどのようにすればその義務感地獄から脱却し、仕事そのものに生きがいが持てるようになるかについて述べてきました。

 義務感地獄に陥る大半の人は責任感が強い人であり、自分でその仕事をこなすことに達成感や満足感を得ることもあることから、自分一人で業務を抱え込んでしまう傾向があります。しかし、こういう人は仕事を増やすことをしても仕事を減らすようなことはしないので、どんどんやることがたまっていき、義務感地獄に陥ってしまいます。ここから脱却するには、1日の自分が行っている業務を全てノート(紙)に書き出し、すべての業務がどんな成果をめざしているのかも書き出します。すると、必要のない業務も見えてくるようになるので、それを取り除いたり別のやり方に変えるなどの改善策を行うことができます。

 そして、さらに仕事をスピーディーに行えるようにするには業務に優先順位をつけ、1日の業務を計画的に進めるようにします。これによって時間短縮および自分の業務削減につなげることができ、仕事そのものも集中して行えるようになるので精度も上がってきます。このようにあなた自身がレベルアップしてくると、顧客にも喜ばれますから、あなたが行う仕事そのものが楽しいものになってきます。そうなると、もうあなたは義務感地獄に陥ることはなくなり、仕事そのものが生きがいとなってくるのです。そうなるためにも今回述べた内容をぜひ実践して、義務感地獄から脱却し、仕事そのものに生きがいを持てるようにしてください。ではまた次回お会いしましょう!!

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