教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、人には誰でも好調不調の山があって不調の時はなぜ不調なのかを分析しても、好調の時になぜ好調なのかを分析する人はほとんどいないことから、好調時にどのような分析をすれば不調の状態になったり失敗したりした時でも好調時の状態に回復することができるかについて述べていきました。
今回は「やる気に左右されない行動力をつけよう!」になります。誰でも「今日はなんかやる気が起こらないな」と思う日がありますよね。しかし、やる気がないという理由で自分が立てた目標の具体策をやらなかったらどうなるでしょうか?そうですね。具体策が全く進まなくなります。もしそのやる気のない状態が続こうものならそのままその具体策をやらなくなってしまい、目標そのものを諦めてしまうことにもなりかねません。あなたもこのような経験をしたことがあるのではないでしょうか?やる気の波は誰にでもあるもので、これに左右されていたのでは、どんなこともできなくなってしまいます。今からどのようにすればやる気に左右されることなく具体策が実行できるようになるかについて述べていきますよ!!
目次
原因を考えてみる
「今日はなんかやる気が出ない…」と体そのものがしんどい状態で何かをやろうという気持ちすら起こらないことは誰にでもありますよね。ただ、こうなることには必ず原因があります。人生の目標をきちんと立てて、その具体策を毎日実行している人は、「目的がなくて行動できない」という部類ではないので、ここではそのことについては触れません。ここでは「きちんと目標を立てて具体策を実行しているのになんかやる気が出ない」場合に限定して述べるようにいたします。
やる気が出ない5つの原因
やる気が出ないときはだいたい体の不調が原因であることがほとんどです。何が原因の不調なのかといいますと、①睡眠不足、②寝酒、③満腹感から引き起こされる眠気、④糖分過剰摂取、⑤精神的疲労の5点になります。以下この詳細について述べていきます。
①睡眠不足
これはやる気が出てこない最大の原因になるのではないでしょうか?あらゆる人がスマホを持つようになった現代では、夜遅くまでスマホをいじっている人が非常に多く、これが睡眠不足を引き起こしている最大の要因とも言えます。もしこれが原因なのであれば、今すぐこれをやめなければなりません。SNSで夜中に交流している人がいるのであれば、その人との関係は断った方がいいです。最近では朝活で朝にSNSをする人も増えてきていますが、夜は早く寝て朝早く起きてSNSの交流をするスタイルに変更していくことが大事になってきますね。
またその一方で、目標をしっかり立てている人は夜に具体策を実行して努力を重ねている人も中にはいるかと思います。仕事の関係で夜の間にしておかなければならないことも時にはあるでしょう。しかしいずれにせよ、睡眠不足の状態が続くと、たとえ「家族の幸せのためにしっかり稼げるようになるぞ!」という強いモチベーションを持っていたとしても持続しません。日を追うごとに眠気が増し、その具体策そのものを続けていくのがしんどくなってくるのです。だったらいかに「睡眠時間を増やしていくか」を第一に考えないといけませんよね。睡眠不足でやる気を損なわないようにするためには、どんなに忙しい場合であっても6~8時間の睡眠は確保すべきです。その睡眠時間を確保するために、ノートに自分が1日のうちに何をやって要るのかをすべて書き出してみましょう。そしてその中から「やらなくても困らないもの」は思い切って削りましょう。特に多いのはスマホをいじっている時間だと思います。これを睡眠時間に充てるようにすれば、1日が快適になり、さまざまなことがやる気を持って能率よくできるようになるのです。ですから「やらなくていいものをバッサリ捨てる」ことを徹底してやるようにしてみてください。
②寝酒
夜寝る前に睡眠薬代わりにお酒を飲む人はこれはやめた方がいいです。最初は少しの量で寝られていたものがだんだん効かなくなり、次第に飲酒量が増えていきます。すると、これが原因で朝起きた時に非常に疲れた状態になり、2日酔いにもなってきます。2日酔いにならない程度に飲酒量を抑えたとしても、その日のしんどい状態は続きます。ですから寝酒をする癖は直ちにやめることを強くお勧めいたします。
③満腹感から引き起こされる眠気
この満腹感から引き起こされる眠気には誰もが悩まされているかと思います。食事をとると血糖値が上がるため、胃や腸などの消化器官に多くの血液が送られます。そのため、脳への血流が相対的に減少します。これが眠気の原因だとも言われています。ただ、食事後に起こる眠気も食事に気をつけるだけでそれを最小限に抑えることができます。以下、3点について述べるので、それを実行してみてください。
まず、満腹まで食べないことです。昔から腹八分目と言われるように、眠気を防ぐために「もう少し食べたいな」というところで食事をやめておくというのが大事になります。
次に栄養バランスを考えた消化の良いものを食べるということです。揚げ物など脂肪分が多いものは消化が悪くなります。消化が悪くなると、消化のためにより多くの血液が胃腸に集中するため脳への血流が減り、眠気が増していきます。特に昼食後の作業をスムーズに進めることを考えるなら昼食は消化の良いものを食べるのがベストです。
3つ目によく噛んで食べることです。よく噛んでゆっくり時間をかけて食べることで消化が促進されるようになりますから、そうなると血糖値の上昇が抑えられます。しかもよく噛むことは満腹感を得られることに繋がり、お腹いっぱいに食べてしまうのを防止する役目もあります。ですからよく噛んで食べる癖をつけると眠気防止に繋がるのです。
④糖分過剰摂取
甘いお菓子や清涼飲料水に含まれる糖質は、消化酵素による分解を必要としないため、そのまま腸から吸収されて直接血液中に入っていきます。特に夏場に飲む清涼飲料水やスポーツドリンクなどの冷たい飲み物は、甘さの間隔を鈍らせるために実際はかなり多くの糖分が含まれていることが多いです。これが糖分の過剰摂取に繋がり、急激な血糖値の上昇を招くのです。ですから、水分補給は水やお茶などの糖分が含まれていないものでとるようにするのが望ましいです。
⑤精神的疲労
精神的に疲れていると眠気を引き起こします。それが自分のことを不幸だと思ってしまうような状態なら私のブログ「◇93. 不幸から脱却しよう!」で詳細に述べていますからそちらをぜひ読んでいただければと思います。ただこれは自分の自己イメージを変えていくことによって解決する場合がほとんどです。自分のことを悲劇のヒロインのような位置づけをするのではなく、理想の人物だと位置づけ、その理想の人物を演じていくことで生きがいが出てきてどんどん元気になっていくものですよ。
新たな目標と具体策を立てて実行する
さあ、あなたのやる気が出てこない原因を特定できたでしょうか?原因が特定できたら今度はその原因になっているものを解消する目標と具体策を立てていきます。目標を「モチベーションを高めていく」とし、具体策として睡眠不足が原因なら、何をやめて時間を作るのか、作業の時間短縮をどのようにするのかをノートに書き出すのです。そしてその具体策を毎日実行していくのです。そうすればあなたのやる気は間違いなくアップしていきます。このように原因を特定したらその目標と具体策を立ててそれを確実に実行するところまで大事になります。ここまで徹底できる人はほとんどいませんから、あなたがそれをできるようになると、みんながやる気がイマイチ出なくて停滞しているところから抜け出すことができるのです。そうやってやる気が出てくると、あなたは毎日に生きがいを持てるようになり、目標に向かって邁進することができますよね。
以上になります。今回はやる気がイマイチ出ないときに、どのようにすれば原因を特定し、そこから再びやる気を取り戻して目標達成に向かって努力していけるかについて述べていきました。前述したように誰でも目標と具体策をしっかり立てて高い意識を持って取り組んでいたとしても、体が不調になるとその途端にやる気はなくなってしまいます。そういうときは、睡眠不足、寝酒、満腹感から引き起こされる眠気、糖分の過剰摂取、精神的疲労などが原因になっているので、まずはこの原因を特定し、原因が特定できたらそれを新たに目標として立て、その克服のための具体策を立てて毎日実行していくようにするのです。それにより、やる気がどんどん回復するようになり、自分がもとから立てていた目標と具体策も順調に進ませることができるようになります。今回の内容をぜひ実践して、やる気がないときでも行動に移せるようにしていってください。ではまた次回お会いしましょう!!