◇121. 失敗は計画と実行の賜物だと認識しよう!

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花賀 咲象

花賀 咲象

 学習塾指導歴31年で、授業もこなしながら、カウンセリング・コーチング業務も行っております。
 このブログは自己啓発本を読んだだけでは分からない経験的・実践的な内容を加味して書いています。ですからみなさんが今後経済的に豊かになりたいという人生の目標の達成に必ず貢献できる内容になっているという自負があります。ですからぜひこのブログを毎日読み、日々成長することに努め、自分の人生に生きがいを持てるようにしていきましょう!

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 教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、顧客から自分へのファン層を増やすためにもいかにして今の仕事を好きになり、報酬以上の仕事をすることによって仕事に一手間かけられるようにしていくかについて述べていきました。

 今回は「失敗は計画と実行の賜物だと認識しよう!」になります。あなたが目標を立て、それについての計画もきちんと立てた上で実行しているとき、失敗はつきものだと分かっていてもやはり失敗したときは辛いですよね。これがまだこの失敗をどう生かしたらいいかすぐに思い浮かべばまだやる気が出てきますが、なかなか思い浮かばないときも当然のことながらあります。なかなか思い浮かばないことを理由に目標達成を諦めてしまうのは本当にもったいないです。今から、失敗で躓いたときにどのようにすればこの失敗を生かせるようになるかについて述べていきますよ!!

失敗の捉え方

 大半の人は最初の失敗で挫折します。この失敗ですが、実際失敗したときにどう捉えるかというのは非常に重要です。やってみる前までは「失敗は成功のもとだからまたやり直せばいい」と思っていても、無残な失敗を目の前で叩きつけられると、「えー!何でこれがうまくいかないの?もうどうしていいのか分からない!」とどん底に陥ってしまうケースが非常に多いのです。大半の人はここでこの失敗のイメージが今後とずっと続くのではないかと恐れるようになり、簡単に諦めてしまうのです。

 ここでよく考えていただきたいのが、その失敗が本当に永遠に続くものなのかということです。そして成功者は何で成功できたのでしょうか?失敗しなかったのでしょうか?そんなことはないですよね。成功者ほどかなりの数の失敗をしています。ということは、1回や2回の失敗というのは永遠に続くものではなくて、一時的なものに過ぎないのです。計画の何かがおかしくてうまくいかなかっただけです。だから「何がおかしかったのか?」、「どこが間違っていたのか?」の原因を見つけ出せばいいだけの話です。ということは大半の人がここで絶望感を抱いて諦めてしまっているのは非常にもったいないことになりますね。

成功者の失敗の経験を学ぶ

 私たちは成功して財産を築くようになった人のことを見るとき、彼らの成功の部分しか見ていません。しかし本当に大切なのは、彼らが成功するまでにやってしまった数々の一時的な失敗を見ることです。「どのようにしてその失敗を乗り越えたのか?」とか「同じ失敗を繰り返さないようにするにはどんな計画を立てていくとよいのか?」を彼らから学び、それを生かすための具体策を立てて実行していくことこそが大事なのです。たいていの場合、私たちがしてしまう失敗というのは成功者が既にその失敗をやっています。しかもその失敗というのは実際やってみないと経験できないものがほとんどです。もし、成功者がやってきた失敗を事前に知ることができれば、あなたはその失敗をしないで済むことだってあります。それだけ成功者がしてきた失敗を学ぶことは重要になるということなのです。

どうやって成功者から失敗を学ぶのか

 ここで問題になるのが、どうやって成功者からその失敗を学ぶのかということです。成功者が本を書いていればそれを読めば解決することが多いです。ですからまずは成功者が書いた本をきちんと読んだ上で計画を立て、その具体策を立ててから実行していくのが成功するための最短距離ということになります。成功者がSNS等で情報を発信している場合は、そこから情報を得るとよいです。成功者と交流を深めたり、成功者から直接学ぶ形に持っていくことができればそうしていくのがベストです。

何回でも計画を立て直すことが大事

 初めから完璧な計画など存在しません。ただ、失敗するということは立てた計画に欠陥があったということは否めません。だからこそ原因を追究してその都度計画を立て直すことが重要です。失敗したら、まず自分が立てた計画を見直します。そうすると、何がまずくてこのような失敗に至ったかが見えてくるのです。そこでその失敗をどのようにすれば乗り越えられるかの具体策をノート(紙)に書き出します。その書き出した具体策のうち、いちばん良さそうなものを選び出し、それをどのように進めていくかの計画を立て、それをノートに書き出すのです。そしてその通りに実行していきます。もしそれでうまくいけばそのままま目標達成に向けた別の具体策を続けていけばいいですし、もし失敗すればまた別の計画を立て直すのです。成功する人はこのようにして何度でも計画を立て直してうまくいきそうな具体策を実行してきているのです。そうやって何回も何回も失敗を重ねて成功にたどり着けるのです。ですから失敗というのは次の具体策と計画を立てるための重要な材料になるのだということを認識することが大事なことになってくるのです。

失敗はやって当たり前

 アメリカの自動車メーカーであるフォード創設者のヘンリー・フォードは言います。「失敗とは、より賢く再挑戦するためよい機会である。まじめな失敗は、何ら恥ではない。失敗を恐れる心の中にこそ、恥辱は住む」と。すなわち、失敗そのものは成功するための再挑戦をする機会を与えてくれるものなのであり、恥辱というのは「失敗を恐れる」というあなたの心の中にだけにある問題に過ぎないということです。さらにイギリスの元首相のウィンストン・チャーチルは言います。「成功とは、失敗を重ねても、やる気を失わないでいられる才能である」と。失敗を重ねてもやる気を失わないようにできる才能は、「失敗はやって当たり前」のものだと認識するところから始まります。失敗して簡単に諦めてしまう人は、この認識がきちんとできていません。「失敗は成功のもと」とは分かっていても頭の中では「失敗してほしくない」と思ったり、「ここで失敗したらどうしよう」と不安になっていたりするのです。だから失敗したときのショックがそれだけ大きくなるのです。「失敗はやって当たり前。失敗したらまた計画を立て直せがそれでいい」と思うくらいでちょうどいいのです。これくらいの気持ちが持てるようになればあなたは成功できます。ですから常に「失敗はやって当たり前」という考え方を持つようにしてください。

 以上になります。今回は「失敗は成功のもと」だと分かっていても実際失敗するとかなりのショックを受けて目標そのものを諦めてしまう人が多い中、どのようにすればその失敗を生かして計画と実行に移せるようになるかについて述べていきました。特に早い段階での失敗はやる気を挫いてしまうことが多いです。ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹は言います。「取り返しのつかない大きな失敗をしたくないなら、早い段階での失敗を恐れてはならない」と。早い段階での小さな失敗ほどありがたいものはありません。これらの失敗は後々起こる可能性のある大きな失敗を防いでくれる可能性があるからです。前述したように「失敗はやって当たり前」なのであり、その失敗も永遠に続くものではなく、一時的なものに過ぎないのです。そして成功者からどのような失敗をしたかを学んでおくことは重要で、これが事前に分かっていると失敗そのものを防ぐことも可能になります。ただ、そうした備えがあっても失敗というのはどうしてもしてしまうもので、この失敗を何回しようともその都度計画を立て直すことができればいつかは成功にたどり着くことができます。ですからあなたも今回述べた内容をしっかり実践し、「失敗はやって当たり前」という考えのもと、失敗を重ねながらも常に自分の成功を信じて努力していけるようになってください。ではまた次回お会いしましょう!!

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