教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、職場での仕事もただ何も考えずにルーティン業務だけをこなす毎日だったら何の面白みも感じないことから、これをやりがいのある毎日に変えていくためは良いと思ったことを自分から積極的に提案していくことが大切になりますが、それはどのようにすればよいアイデアが思いついて提案することができるのかについて述べていきました。
今回は「小さな一手間をかけよう!」になります。あなたも経験あるかと思いますが、誰かに何かを頼んだときにそれに何か一手間加えられて返ってくると「ここまでやってくれたんだ」とすごく感動しますよね。あなた自身もそのようにただ言われたことだけをこなすだけでなく、一手間加える癖をつけるようになると、職場のスタッフ、そして顧客から高い評価を受けることに繋がってきます。今からどのような考え方を持ち、どのように一手間加えていけばいいかについて述べていきますよ!!
目次
今の仕事を好きになる
あなたは今の職場での仕事は好きですか?これに“Yes”と答えられる人はすごいと思います。というのは大半の人は“No”だからです。要は仕事をする目的が「お金を稼ぐため」なのであり、仕事そのものについては「できればやりたくない」とか「いいタイミングをみつけたら辞めたい」と考えながら仕事をしているのです。これでは仕事そのものを好きになれるはずもなく、「早く休みが来ないかな」と毎週考えてしまうのが普通の状態になってしまいます。
ただよく考えていただきたいのが、「現在とは別の仕事をしたらそれが改善されるのか?」ということです。たとえばあなたが現在、社内の事務用品などの発注を含めた在庫管理の仕事をしていたとします。これは何がどれだけ使われたかを把握して必要なものだけ発注をかけたり発注を受け付けたりといった事務的な作業が多くなります。この事務的な作業をするのが嫌で、「もっとやりがいのある仕事をしたい」という理由で広報関係の仕事に変わったとします。ところがいざふたを開けてみると、広報の仕事も宣伝のための文言を考えて顧客のメールやラインに送信するとか、広告のデザイナーとのメールのやり取りなど、結局事務的な作業が多いという現実に気づかされます。そうすると広報の仕事も嫌になってきますよね。
結局、「お金を稼ぐため」などという「自分の収入を基準」にして仕事をしていると、考え方がどうしても自己中心的になってしまうので、仕事も「自分がやりたいかやりたくないか」で判断してしまうようになるのです。こうなると、どんな仕事をしていても自分が想定しているものでなかったり思うように進まなかったりするとつまらなくなり、その仕事は「やりたくないもの」となっていくのです。
やはり仕事は「顧客のため」と考えるべきですね。これは私の過去のブログでも口が酸っぱくなるくらい言っていることですが、このように「顧客を基準」として仕事を考えられるようになると、「このようにしたら喜んでもらえるぞ!」とか「こういう工夫をすれば今の業務の効率も上がってもっといいものを提供できるようになるぞ!」ということを考えられるようになりますから、仕事そのものが楽しくなり、やりがいも出てくるのです。ですからあなたも仕事は収入を基準にするのではなく、顧客を基準にして考えるようにし、ぜひ仕事そのものを好きになってください。
報酬以上の仕事をする
「顧客を基準」にして仕事が本当に好きになってきたら、今度は「報酬以上の仕事をする」ことが大事になります。報酬以上の仕事をすることに関しては、私のブログ「◇68. ほんの少しのサービス精神を心掛けよう!」でも触れていますが、要は「自分がもらっている給料以上の働きをする」ということになります。こんなことを言うと「え!何でもらっている以上のことをしなければいけなのですか?自分が損するだけじゃないですか?」と反論してくる方もおられるかと思います。ただ、ここで考えていただきたいことがあります。給与の査定というのはどの時点での仕事が基準になって決められると思いますか?そうですね。「過去の自分の仕事」ですよね。「その過去の時点での仕事」が前の仕事量と何ら変わりがなかったとしたら給料が上がると思いますか?そうですね。上がりませんよね。逆にその時点での仕事が同じ時間をこなしているのに業務量が増加していたらどうでしょうか?これは「能力が高まっている」と評価されますよね。だから給料が上がるのです。すなわち「報酬以上の仕事をする」すなわち「報酬以上の仕事ができるようになる」というのは「給与の査定額を引き上げる」ことに繋がっていくのです。だからただ与えられた仕事だけをこなすだけでなく、それ以上の仕事を自分から積極的に取りに行く姿勢というのはすごく大事になってくるのです。
仕事に真剣に打ち込む
前回のブログ「◇119. 職場で提案してみよう!」でも触れていますが、仕事に真剣に打ち込むことは大事です。それによって「こうしたらいいのではないか?」というアイデアも生まれてきます。想像していただければお分かりかと思いますが、ダラ~として仕事をしていたり、適当に仕事をしていたりしてもいいアイデアが思い浮かぶことはありません。仕事に「真剣に打ち込む」からこそアイデアは生まれるのです。そうすると、顧客が求めているものを予め聞いて把握しておくことで、そのアイデアはさらに生かされるようになります。そういうアイデアが思い浮かぶようにするためにも真剣に仕事に打ち込むようにしていきましょう!
一手間加えたものを提供する
仕事に真剣に打ち込むことで得られたアイデアは、顧客の要望と結びつけると「こうしたらきっと喜んでもらえるぞ!」という顧客の要望に沿ったアイデアに生まれ変わります。その一手間をかけて顧客に提供する商品を完成させるのです。それは別に大きなものでなくて構いません。小さな一手間でいいのです。それをするとその顧客は間違いなく感動します。もうそれだけであなたのファンになるでしょう。そうなると、またその仕事をあなたに依頼してくるのです。そうやってあなたのリピーターを増やしていけば、顧客からの評価も職場での評価もかなり高いものになってきます。あなたがそういうレベルになれば、あなたが独立して仕事をするようになったときも同じような現象が起こって、あなたの収入が高い位置で安定するようになるのです。
以上になります。今回は顧客から本当に喜ばれるようになるために、どのようにして一手間かけていけば顧客に本当に喜んでもらえるようになるかについて述べてきました。今回このブログを読まれて大半の人は、「あれ?一手間かけるという話は最後の方だけじゃないか?」と思われたかもしれませんね。ただ、私の今までのブログを読んできた方はお分かりになっている方が多いかと思いますが、今回のテーマは「一手間をかける以前のこと」が何よりも大事になってくるのです。仕事そのものが好きでなくてやりがいを持っていないと、「一手間かけよう」という発想には至らず、「早く仕事を終わらせよう」としか考えなくなります。これでは必要最低限の仕事しかしないですよね。だから顧客のことを本気で思って「一手間かけよう」と思えるようになるためには、そこまでに至る心構えが非常に大切になってくるのです。あなたの中で仕事を自分の収入のためではなく、「顧客のため」と捉えて仕事そのものが好きになり、「報酬以上の仕事をする」という考え方が定着してくると、仕事を真剣に取り組むことでそれは間違いなく顧客の要望に沿った素晴らしいアイデアを生み出すことに繋がります。ですから今回述べた内容をぜひ実践して、一手間かけた仕事を行い、顧客からの信頼を勝ち取ってください。ではまた次回お会いしましょう!!