教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、自分が伝えた内容と相手が受け取った内容に食い違いがある場合は伝え方に問題がある場合がほとんどで、どのようにすれば相手に上手に話を伝えることができるかについて述べていきました。
今回は「自分がめざすものを本気で考えよう!」になります。あなたは今自分がめざしているものは本気でそうなりたいと思っているものですか?すると「当たり前でしょ。だから今それに向けて頑張っているんでしょう」と思うかもしれませんね。なぜこのようなことを尋ねるかと言いますと、「収入がよさそうだから」とか「簡単にできそうだから」などという理由でそれをめざす人が圧倒的に多いからです。どうですか?心当たりはありませんか?そのような理由でそれをめざしていると、なかなかうまくいきません。本気でそれになりたいわけではないですから、挫折を味わったときに簡単にそれを諦めてしまうのです。では、そうならないようにするためにどのようにすれば自分が本当にめざすものを見つけ出し、それに向かって努力していけるようになるかについて述べていきますよ!!
目次
お金を基準にしている人が多い
転職とか起業を考えている人は誰でも「現在よりも収入アップ」することをめざしていると思いますが、この「収入を基準」として考えているところはありませんか?収入を基準に考えるというのは、「本当はそれをやりたいわけではないんだけど、家族の生活をより豊かにするためにもまずは収入を増やすことを第一に考えている」ような感じで考えていることを指します。これは長続きしません。というのは、本当はそれをやりたいとは思っていないわけですから、別のもっと収入がよさそうなものを見つけると、簡単にそっちに乗り換えてしまうからです。このような経験をしたことはありませんか?もし、現在が「収入を基準」にして考えているなら、この考え方はやめる必要がありますね。
「簡単にできそう」を基準にしない
人間は誰でも楽をしたがります。要は「楽をして稼ぎたい」と思っているのです。だからそういう関連の詐欺に引っかかってしまう人が多いのです。とはいえ、現在は金利が異常なほど低くてただ銀行に預けていても収入は増えませんから投資が注目されていて、この投資も上手に行えば自分の資産を増やすことはできます。ですから投資は投資で詐欺に遭わないように気をつけさえすればどんどん進めていけばよいかと思います。
しかし、仕事は違います。自分がめざす仕事を「簡単にできそう」だけで選ぶととんでもないことになります。実際にはそんな簡単に稼げるものなんて存在しませんから、「この講座を受けると簡単に稼げるようになります」と文言に魅力を感じてしまい、そこで高額の講座を購入させられてしまうような詐欺にあってしまうのです。しかも最近は「自己責任」に対する考え方が強くなってきていますから、講座を受けても結果が出ない場合は「それをうまく活用できなかった自分自身の責任」とされてしまうのです。こういうものには最初から手をつけないほうが無難になりますね。
社会的地位を基準にしない
社会的地位を基準にそれをめざす人も非常に多いです。例えば司法試験が最たる例ですね。たとえば弁護士なら映画に出てくるような弁護士はかっこいいですよね。法廷で相手を論破して相手を打ち負かしますから、こういうものに対して憧れるのも無理はないかと思います。しかし、この憧れだけで法曹界をめざすととんでもないことになります。というのは、裁判というのは基本的に相手との「言い争い」だからです。あなたは言い争いは好きですか?この言い争いに対して「私は不当なことをして利益を上げるような人を論破して被害者を本気で救いたいと思っている」というような信念を持っているのであれば大丈夫かと思います。こういう信念を持っているのであればそれをめざしていけばいいのですが、現実も見ていかなければなりません。司法制度改革で昔よりも弁護士の数が増えて年収200万円以下の低収入の弁護士も増えています。それもそのはずです。日本ではアメリカのように損害賠償請求などの民事裁判が少ないからです。そうなると、刑事裁判で犯罪を犯した被疑者の弁護をするのが主な仕事になるわけですが、犯罪者がお金を持っているはずがありませんから、国選弁護人として安い報酬で弁護を引き受けるしかなくなるのです。そういう状況の中で自分はどのようにして収入を得ていくのかの対策も考えていく必要があります。すなわち、ただの憧れだけでそれをめざすのは非常にリスクが大きいということなのですね。
自分のなりたいものを書き出してみる
こういうことは頭の中だけで考えていても整理がつかずに何ら解決しないので、ここで今一度、自分が本当になりたいもの、やってみたいことをノート(紙)に書き出していくとよいです。ではノートを1冊用意してください。そして今から述べることを順番にノートに書き出していってください。
①まず自分が本当にやっていきたいこと、自分が本当になりたいものを書き出してみてください。
②次にその書き出したものが「収入がいいから」とか「簡単にできそうだから」とか「社会的地位が良いから」とか「単純に憧れているから」という理由だけで選んでいないかを考え、もしそれに該当するものがあれば、横線で消し込みをかけてみてください。
③その仕事によって多くの人を幸せにできるかどうかを考え、それができるのであればどのようにして幸せにしていくのかを書き出してみてください。
他人を幸せにできるかどうかがポイント
さあ、書き出せましたか?前述の内容は3つの観点から考えて書き出してもらいましたが、特に③の「多くの人を幸せにできるかどうか」は大事です。今米の価格が高騰して多くの人が困っていますが、こういう自分の利益だけを考えていくようなことをしていては長続きはしません。人間は食物を食べていかないと生きていけませんから、こういう食物を生産したり販売するような仕事はとても大事な仕事になります。それ故に食物を扱う仕事をする人は、顧客である消費者が幸せになることを考えることを最大限に考えないといけないですね。これは食物を扱う仕事に限った話ではなく、どんな仕事にも言えることです。自分がやりたいと思っている仕事が多くの人を幸せにできたらこれほど素晴らしいことは他にないですよね。そういう仕事をめざしてみてください。その思いが強ければ強いほど、現在の年齢が何歳であろうが、自分に病気や障害などのハンデを背負っていようが、そんなことはお構いなしにその実現に向けて進めていくことはできます。さあ、あなたも多くの人を幸せにできる自分が本当にやっていきたいと思う仕事があるのなら、今こそやると決断するときです。目標を立ててその実現に向けて動き出していきましょう!
以上になります。今回は自分が現在めざして進めていくことが本当に自分がやりたいことなのかを、どのようにすればそれを割り出して自分が本当にやりたいことに向かって進んでいけるかについて述べていきました。転職したいとか起業したいという思いで動き出しても、それは自分が本当にやりたいものではなく、ただ「収入がいいから」とか「簡単にできそうだから」とか「社会的地位が良いから」とか「単純に憧れているから」という理由だけで選んでしまっているケースが非常に多いのです。こういうのを基準にしていると、他にそれよりも条件がいいものが出てくると簡単にそちらに乗り換えてしまうということが起こってきます。本来は「収入を増やして家族にいい思いをさせたい」という思いで始めたことでも上記の理由が優先されていると、その度にコロコロ変えていくことになり、結果として自分がめざすものが実現できないことになってしまいます。自分が本当にめざすものになりたいのであれば、紙(ノート)に書き出してそれが多くの人を喜ばせるものであることを確信できる仕事に的を絞ってめざすべきです。今回述べた内容をしっかり実践すればあなたは自分が本当にめざすものに向かって努力をすることができるようになります。しっかり努力してこれをぜひ実現してください。では、また次回お会いしましょう!!