教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、毎日どんなに頑張っていても突然無理力状態になってしまうことは誰にでもあるもので、こうなってしまったときにどのようにすればもう一度やる気を取り戻して目標達成に向けて前進できるようになるかについて述べていきました。
今回のテーマは「失敗をうまく取り扱おう!」になります。失敗にも種類やレベルがあります。ほとんど努力らしい努力をしなくて起こるべくして起こった失敗、十分な情報収集などを怠って「多分大丈夫だろう」という甘い見込みが原因で起こった失敗、成功するための具体策がマンネリ化することによる失敗、やり方が分からなくて試行錯誤していたことが原因で起こる失敗、情熱の低下による失敗などが挙げられます。失敗もその失敗の仕方で取り扱い方を変えていかないとまた同じ失敗をしてしまうことにもなりかねません。今から失敗をしてしまったときに、どのような失敗をどのように扱っていけばいいかについて述べていきますよ!!
目次
なぜ失敗をしてしまうのか?
「失敗」の対義語は「成功」ですが、そもそも何かに挑戦しなければ成功も失敗もしませんよね。ただ、せっかく挑戦しても実際に成功できるのはほんの一握りの人しかいない現実もあります。大半の人が失敗してしまう最大の原因は「明確な目的を持っていない」ことになります。その場の思いつきとか、単なる憧れとか、誰かがそれやっているとか、自分を大きく見せたいとか、お金が儲かるからとかなどという明確な目的を持たずにそれを始めてしまうから、ちょっと困難なことにぶつかったり、するだけでそれをすぐに諦めてしまうのです。このレベルの失敗を非常に多くの人がしています。だいたいこういう理由でそれを始めたときは「本当はそれをやりたくない」と思っています。たとえば、単純に「仕事をしながらでも手軽に資格が取れそう」と「資格を取れば周りからの評価も高まるだろう」というような理由だけであなたが「社会保険労務士の資格を取ろう!」と思ってその勉強を始めたとします。あなたはこれが続くと思いますか?そうなんです。続きません。まず目的が非常に薄っぺらです。資格が「手軽に取れそう」と考える時点で考えが甘すぎます。しかも自分が「高評価を得たい」という自己中心的な考え方で、本当は勉強したくないと思っていますから、自分がちょっとしんどくなるとそれだけで簡単に諦めてしまうのです。
もしこの理由が「法律のことをきちんと分からずに損をしている人が多いので、自分がきちんと法律を学ぶことで多くの労働者を救っていきたい」という理由だったらどうでしょうか?間違いなくその勉強を続けていくことができますね。そしてこの気持ちを最後まで貫いたらきっと合格していい社会保険労務士になるに違いありません。だから入り口やその付近で失敗しないようにするためにまずは「明確な目的を持つ」ことから始めていかなければなりません。明確な目標を持つためにはきちんと目標を立てる必要がありますからそれはぜひ私のブログ「◇1. 今年の目標を立てよう!」をご覧になって、ご自身の人生の目標を立てるようにしてください。
失敗を失敗だと認識する
ただ、前述のような資格試験の勉強を始めたものの途中で嫌気がさしてそれをやめてしまったような場合は、これを失敗だと認識する人はほとんどいません。せいぜい「やる気がなくなったんだから仕方がないな」とか「そこまでなりたいと思っていなかったものだから仕方がないな」と思う程度です。だからまた違う資格を取りたいという気持ちが起こったときに同じことをやらかしてしまいます。あなたもこのような経験をしたことがあるのではないでしょうか?「これは明確な目標を持たずに始めてしまったことが原因の失敗である」という認識がないためにまた同じ失敗をしてしまうのです。すなわち「失敗を失敗だと認識する」ことが非常に重要になるのです。このように認識することで「失敗は成功のもと」となっていくのです。
失敗を分析する
失敗を成功に繋げていくためには失敗の分析が必要になります。まず原因を探ります。ノートに考えられる原因を全て書き出していきます。全て書き出したら今度は「どうやったらそれを乗り越えられるのか?」を考えていきます。これはすぐに考えつくものもあれば、調べてみないと分からないものも出てくるかと思います。ただ、あなたがする失敗の大半は誰かが同じような失敗を経験しています。ネットで検索するとその克服法がすぐ分かることも多いですから、ネット検索も利用しながら対策をノートに書き出していってください。代表的な失敗については今から述べていきますので、それらを参考にして書き出してみるとよいです。
①初歩的な失敗
努力らしい努力をしていないとか、十分な情報収集とか準備を怠ったことから起こる失敗がこれに当たります。これはそもそもきちんとそれをすることで防げる失敗なので、こういう失敗をしない対策は前もって行うようにすべきです。そもそもこういう初歩的な失敗をするというのはそこまで本気になっていないことがほとんどです。今一度「今やろうとしていることは本当に成し遂げたいことなのか?」をよく考えることが大事です。
②具体策のマンネリ化
目標を達成するための具体策も毎日同じことをやっているとマンネリ化してきます。そうなると、「目標を達成しよう!」という気持ちはなくなり、ただ「やっているだけ」の状態になります。こうならないようにするためには、「何のためにこの具体策をやっているのか?」をきちんと考え、「今日はここまでできるようにしよう!」という感じでその日の目標を掲げて行うようにするとマンネリ化を防ぐことができます。さらには「なぜこの目標を立てて頑張っているのか」の原点に立ち返ることで、当初の思いを胸に具体策にも思いを込めて頑張れるようになれますよ。
③試行錯誤による失敗
これは失敗の中で最も理想的な失敗です。自分でそれをしようとして失敗するわけですから、次は別のやり方を試せばいいだけの話だからです。ただ、ちょっと多めの予算をかけてしまって「これは絶対うまくいってほしい」と強く願っていたもので失敗してしまった場合、ここで大半の人は諦めます。成功する人はこういう状況に陥ったとしても諦めません。別のお金をかけなくてもいい方法を考えたり、資金をうまく集める方法を考えるなどして再度挑戦することを考えるのです。ですからたとえ大きな失敗をしてしまってもその失敗を冷静に分析して原因を突き止め、それを生かして再度挑戦していく姿勢を持つことができればそれはかならず成功までたどり着けるようになるでしょう。
④情熱の低下
目標を立てた当初は「経済的に豊かになって家族にいい思いをさせるんだ!」などという情熱を持って行動しますから、しばらくはいい状態が続きますが、これが「自分が現在どの位置にいるのか分からない」とか「本当に達成できるのだろうか?」という不安に襲われると、その途端に情熱が低下し、一気に無気力状態になることがあります。無気力状態については前回の私のブログ「◇111. 無気力状態から脱出しよう!」で詳細に述べているので、ぜひこちらを読んでみてください。基本的には当初目標を立てた自分の思いに立ち返ることでその情熱を再燃させることができるようになります。
⑤想定外の失敗
予期しなかったことから起こる失敗もあります。これは「こういうケースもあるんだ」と思うようにするとよいです。そうすると③の試行錯誤のケースと同じような取扱いになります。ですから想定外で発生した失敗については、それを知ることができたことを逆に喜び、それを乗り越えるための具体策を立てていくようにすると良いですね。
以上になります。今回は自分の目標達成するための具体策を進めていてそれがうまくいかなかったときに、どういう場合の失敗をどのように取り扱っていけばうまくいくのかについて述べていきました。初歩的な失敗についてはまずはそれを失敗だと認識することが大事になります。そしてそれを「本当に成し遂げたいことなのか」を真剣に考え、それを次に活かしてようにするとよいです。具体策のマンネリ化や試行錯誤による大きな失敗、そして情熱の低下や想定外の失敗についても「なぜこの目標を立てたのか?」の原点に返ることによって自分の熱い思いを復活させて再び目標達成に向けた行動に移すことができるようになるのです。今回述べた内容のように失敗の種類によってどう扱うのがベストなのかが分かれば、あなたはきっとその失敗をうまく活用して成功のもとにすることができるようになります。しっかり自分のものにしてください。ではまたお会いしましょう!!