教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、日進月歩の世の中で「もう少し待てばもっといいものが出てくるはず…」という理由で決断を先延ばしにしてもほとんどそういうものに巡り合う機会がないことから、どのようにすればそういう進歩を待つのではなく、逆に自分から進歩を作り出していけるかについて述べていきました。
今回のテーマは「無気力から脱出しよう!」になります。人は誰でもどんなに気をつけていても体調が悪くなるときはありますし、どんなに頑張っていても仕事の成績が振るわないときはありますよね。そういう調子の悪い状態が続くと、その影響で無気力状態に陥ってしまうことも出てくるかと思います。今回はそういう無気力状態に陥ってしまったときに、どのようにすればそこから脱出して前向きに取り組んでいけるようになれるかについて述べていきますよ!!
目次
無気力状態になった原因を特定する
ついこの間までやる気があったのに急にそれがなくなって無気力状態になった場合は、なぜ現在無気力状態になっているのかその原因があるはずです。まずはこの原因の特定から行うことが先決になります。それには大きく3つの原因があります。1つ目は体調管理の問題によるもの、2つ目は失敗に起因するもの、3つ目は忍耐力の欠如によるものです。
体調管理に問題がある場合
体調管理によるものの原因はたいてい睡眠不足になります。この睡眠不足はかなり怖いところがあり、かなりのやる気が高い状態を保っていれば眠気も吹き飛んでいい調子を保つのですが、このやる気の高い状態がちょっとでも低下してくると、その瞬間に眠気に襲われます。こうなると「やる気はあっても体がついてこない」状態になります。しかもいったんこの状態に陥ると、そうなってしまう日々が続きます。つまり毎日が「眠くて調子が出ない」状態になるのです。こうなると作業の効率も下がります。そんな日々が続くとそれが原因で無気力状態に陥ってしまうのです。もし心当たりがある人は、他の何よりも「睡眠時間の確保」に力を注がなければなりません。寝る時間と起きる時間をきちんと決め、最低でも6~7時間(理想は8時間)は睡眠がとれるようにしていきましょう。
失敗に起因する場合
無気力になる原因は、体調管理によるものよりもこの失敗に起因するものの方が圧倒的に多いかと思います。人は誰でも一度失敗それも大きな失敗をすると、それだけで「もうダメだ」とか「成功する気がしない」と思いがちです。だから大半の人はこの時点で諦めてしまうのです。ここで考えていただきたいのが、「成功する人と何が違うのか?」ということです。いったい、成功する人はどういうところに目を向けているのでしょうか?
失敗で諦めてしまう人というのは、「失敗そのもの」に目を向けています。そして、「どうしてこんなことになるんだろう?」とか「何でうまくいかないんだ!」という感じで失敗そのものを嘆くのです。また、過去の自分の失敗も蘇ってくると「どうせこれ以上頑張っても無理に決まっている」などと決めつけてこれ以上の努力をしなくなるのです。
一方で成功できる人は、「失敗の原因」に目を向けます。そして「どうやったらここをうまく切り抜けられるだろうか?」とか「こうすればうまくいくのではないか?」という感じで失敗の原因を特定し、それを克服するための対策を立てていくのです。
ですから「失敗そのもの」に目を向けるのではなく、「失敗の原因」に目を向けていくという「見るべき視点」を変えていくようにしていけばいいですね。
忍耐力の欠如による場合
無気力状態になる原因のうち、上記2つの原因よりもさらに多いのがこの「忍耐力の欠如による場合」です。大半の人が成功しないのはまさにこの「忍耐力の欠如」が原因なのです。私はこのブログで人生の目標を達成するために、まず紙(ノート)に目標を書き、それを達成するための具体策と計画を立てることが大事であるとお伝えしていますが(ブログ「◇1. 今年の目標を立てよう!」参照)、それを聞いて最初のうちは意気込んで目標をノートに書いてその具体策を実行するものの、だんだん毎日続けるのがしんどくなり、「今日はしんどいからやめておこう」と言って1度でもやらない日を作ると、その日からパッタリやらなくなって目標達成をそのものを諦めてしまう人が非常に多いのです。要は忍耐力に欠けているのであり、この忍耐力の欠如は失敗の最大の原因にもなっているのです。前述の失敗してすぐに無気力状態になる場合も忍耐力の欠如が大きく関係しています。ですから本当に目標を達成して成功しようと思うのであれば、この忍耐力をいかに養っていくかが課題になってきます。
忍耐力を養う
忍耐力をいかにして身につけるかについては、私のブログ「◇27. 忍耐力を身につけよう!」で触れているので、こちらも併せて読んでいただきたいのですが、自分が何のために目標を立てたのかという「原点に立ち返る」ことが非常に重要になってきます。たとえばあなたが家族の生活を豊かにするために「1年後に1,000万円稼ぐ」という目標を立てたとします。その目標を立てた背景には家族への愛情などいろいろな思いがあるかと思います。「今まで収入が低くて家族にいいプレゼントを買ってあげられなかったから何としても多く稼げるようになるんだ!」というような思いです。この思いが強ければ強いほど、この思いに立ち返ることで「ここで諦めてなるものか!」という強い思いが沸き上がり、それがそのまま忍耐力に繋がるのです。そうなると占めたもので、失敗しても「失敗の原因」に自然と目がいくようになり、これを何とか克服しようとする行動をするようになるのです。この「なぜ人生の目標を立てたのか?」という「原点に立ち返る」ことは、忍耐力そのものを養う源泉となりますので、失敗をしたらこの原点に立ち返る癖をつけ、どんな失敗をしても耐え得る忍耐力を養うようにしてください。
一時的に無気力になることは誰にでもある
人は誰でも毎日が絶好調となれば理想ですが、やはりどうしてもやっておかなければいけないことがあって睡眠不足が続くようなことも出てくるでしょうし、疲れがたまってしまうことも出てくるでしょうし、失敗が続くことも出てきます。そんなときにいつも前向きにいられることができるかというと、必ずしもそういうわけにもいきませんよね。そういうときは思い切って心身ともに休みを取ればいいのです。休みをとることはかなり大切です。しんどいときに無理矢理やろうとするとそれが原因で病気になることもあります。しっかり休んで疲れが取れた頃に前述の「なぜ人生の目標を立てたのか?」の原点に立ち返ればいいのです。すると心身リフレッシュした状態でこのことを思いますから、今まで以上に頑張れるようにもなります。ですから一時的に無気力になったとしてもそれを気にすることはありません。しっかり心身ともにリフレッシュしてから目標達成への思いを再燃させるようにしてください。
以上になります。今回は誰でも無気力状態に陥ることはありますが、こうなったときにどのようにすれば、再びやる気を取り戻し、目標達成に向かって前進できるようになれるかについて述べていきました。まずは無気力になった原因が、体調管理に問題がある場合なのか、失敗に起因するものなのか、忍耐力の欠如によるものなのかを特定していくことが大事になります。大半の失敗の原因は忍耐力の欠如によるものであり、この忍耐力を養うためには「なぜ人生の目標を立てたのか?」の原点に立ち返ることが最も大事なことになります。具体策を進めるのに嫌気が差してきた場合でもこの原点に立ち返れば「ここでやめてはいけない!」という思いが沸き上がるので、そのまま続けていくことができるようになるのです。これを繰り返すことで忍耐力が養われていき、それは日を追うごとに強いものになっていきます。ですから今回のこの内容をぜひ実践して、無気力状態になった場合でもそこから脱出して前向きに努力するようにしてください。ではまたお会いしましょう!!