教育・心理カウンセラーの花賀作象です。前回は、誰でも過去に出会った素晴らしい人を美化する傾向があり、これが行き過ぎるとそればかりに執着して先に進めない状態に陥ってしまうことから、どのようにすれば過去を美化した想像から切り離し、良い想像をして物事に対し前向きに取り組めるようになるかについて述べていきました。
今回のテーマは「進歩にとらわれ過ぎずに自ら進歩を作り出そう!」になります。電化製品などは次々に高性能のものが市場に出てきますよね。ただ、より高性能な製品にあまりにも執着しすぎると、「もうちょっと待てばもっといいものが出てくるはずだ」と思いが出てきて購入の決断を渋らせ、そうやっているうちにいつまで経ってもその製品を買わずじまいになってしまうのです。あなたも何かの決断をするときに上記のような「もう少し待った方がいいものが出るかもしれない」という理由で決断を先延ばしにしたところ、なかなか思うようなものが出てくることはなく、結局決断しないままに終わった経験はありませんか?今からはそういう「もう少し待った方がいいものが出るかもしれない」という思いを自分から断ち切った上で、どのようにすれば自ら進歩を作り出すことができるかについて述べていきますよ!!
目次
新しい製品はすぐにはできない
もしあなたが何かいいアイデア商品を思いつき、それを商品化しようとしてもすぐにはできませんよね。なぜできないのでしょうか?それはそのアイデア商品を作るための機材がそろっていないからです。電化製品などは大量生産されていますが、それは大量生産するための機材がすべてそろってできあがっているからなのです。すなわち、新しい製品が商品化されるには機材からそろえなければならないのです。だから時間が非常にかかるのです。ということはもしあなたが「もう少し待っていればもっといいものが出るかも…」と考えてまっていても、それがどのくらい先になるかは分かりません。機材を作るのがうまくいかなくてなかなか商品化が進まない可能性もあるのです。ということは「もう少し待っていればもっといいものが出るかも…」と考えてずっと待つ行為がばかばかしく思えてきますよね。だったらそのときに決断して購入するほうが賢明な選択になるのです。
仕事上でも損している
仕事の中で上司から「この業務をやってくれる人はいないか?」という業務依頼があったものの、それは自分がやりたいと思った部分が半分くらいしか含まれていないので、「今後自分が本当にやりたい業務依頼が来るかもしれない」と思って手を挙げないでいたところ、それ以降は自分が本当に望む業務依頼がなされることはなく、やっぱりあのとき手を挙げていればよかったと後悔したような経験はありませんか?このように「今後もっといいものが出てくるはずだ」と考えて決断をしないでいると、結局自分が損をする結果になります。
仕事をやりたいやりたくないで判断しない
また、仕事そのものは自分のやりたいやりたくないで判断しないほうがいいです。というのは本当にやりたい業務をやらせてもらえる可能性は極めて低いからです。もし職場の人全員がやりたい仕事ができたならそれはそれで素晴らしいことですが、仕事というのはそれぞれ役割分担があるのであり、その役割が必ずしも自分のやりたいことになるとは限らないですよね。また、ついでに申しあげておきますと、いろいろな業務ができるようになっていたほうがあなたの将来的にはよいです。あなたがもしその職場で昇進したら、上司として新しく来た人にその人がどんな業務を担当することになってもその業務の詳細を説明できるからです。また、あなたが将来的に独立して新しい会社を起こしたときは、基本的にいろいろな業務がこなせる必要があるので、現時点でそれができるようになっているとそれがそのまま役に立ちますよね。ですから上司からの業務依頼というのはどんなものであれ、あなた自身の業務がいっぱいいっぱいでない限りは引き受けるのが賢明と言えます。そんなときに上司から依頼された業務に少しでも自分がやりたい要素を含んでいるのなら、もう迷うことなく誰よりも早く手を挙げることが、あなたの今後の人生に確実にいい影響を与えることになりますよ。
変化には対応する
もう少し待っていればもっといいものが出ることを期待して決断を先送りするのは良くないことですが、時代の変化に対応していくのは大事です。この日進月歩の世の中ですから、製品だけでなく、やり方や考え方もだんだんと新しいものになっていっています。確かに昔の人の知恵を生かしていくことは大事ですが、職場の風習などで時代にそぐわなくなってきているものも出てきているかと思います。それをそのまま使い続けるのではなく、やはり今の時代に即したものに変えて変化に対応していく必要があります。そういう意味で自分を常にアップデートさせていくことは大事になりますね。
進歩は待つものではなく作るもの
さあ、ここまでで時代の変化に対応しながらもその目まぐるしい進歩にとらわれ過ぎて決断を先送りしてはいけないことはお分かりいただけたかと思います。ここで考えていただきたいのが、「進歩は待つものではなく自分が作るもの」だということです。あなたは日頃から自分を成長させることに力点を置いて生活をしていますか?これができている人は、人生の目標をきちんと立て、その目標を実現するための具体策を立て、短期・長期の計画を立てることができています。まだ人生の目標を立てていないという方はぜひ私のブログ「◇1. 今年の目標を立てよう!」をご覧になり、目標・具体策・計画を立ててみてください。話を戻しますが、「進歩を自分が作る」というのは、あなた自身が自分のアイデアで勝因を作り出すことを言います。やっぱり自分が考え出したものが商品化されて売れると嬉しいですよね。
日頃の作業の不便さを商品化する
あなたは今の生活に何か不便なところを感じていませんか?恐らく何かあるはずです。ただそれをいざ思い浮かべようとしても思い浮かばず、その作業をするときになってその不便さを思い出すのです。しかもほとんどの人はその時点でその不便さを何とかしようと思うのではなく、不便なことに不満を抱きながらも進めていき、それが終わると「やっと終わった~」と満足してその不便さを忘れてしまうのです。あなたはそういう日常を繰り返しているところはありませんか?せっかく不便さを感じてそのときは「何とかなればいいのに」と思っているのに、その作業が終わってそれを忘れてしまうのはあまりにももったいないですよね。そういう不便さは誰もが解消したいと思っています。ということは、あなたがその不便さを解消するアイデア商品を思いつき、それを商品化してもしヒット商品になれば、あなたの収入が一気に上昇する可能性もありまよね。こうしたことも踏まえ、何かの作業をして不便を感じたなら、その時点で手帳にメモをする癖をつけるといいです。そうすればいざアイデアを考えようという段階でそれを見れば思い出しますよね。「不便さはアイデア商品にできる」という考えを常に持ち、ただ作業をこなすだけでなく、不便さを感じた時点でそれをメモする癖をつけ、「どうしたらその不便さを解消できるか?」を常に考える癖をつけましょう!
以上になります。今回は進歩にとらわれ過ぎると「もう少し待っていればもっといいものが出るかも…」と思ってズルズルと決断しないままになることが多くなることから、これをいかに断ち切り、どのようにすれば自ら進歩を作り出すことができるかについて述べていきました。「もう少し待てば…」と考えてもそれがなかなか出てこない場合がほとんどで、決断を引き延ばすことで結局決断しないままになることが非常に多いです。そうなるのであればその時点で決断を下すほうが賢明な選択になります。そういう進歩にとらわれ過ぎないことは大事ですが、進歩を待つのではなく自分から進歩を作り出す姿勢がそれ以上に大事になってきます。それは日頃の不便さが大きなヒントになり、日頃の作業の不便さを解消する商品を生み出すことがあなたの収入を大幅に伸ばすチャンスをはらんでいます。ですから常日頃からアイデアが思いついた時点でメモを取る癖をつけるようにし、ぜひともあなたのアイデア商品を作り上げてください。ではまたお会いしましょう!!